思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


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第十六番酒蔵札所 「天真」
住所: 徳島県三好市池田町ハヤシ1253
TEL: 0883-72-2135
営業時間: 月曜〜土曜(隔週)の8時〜17時受付。第2・第4土曜・日曜・祝日休。蔵見学不可。*お酒の提供はいたしません。

[ラブ・アタック]

 13番の『今小町』さんもそうであったように、池田町の酒蔵さんは元々は刻み煙草を生業としていたところが多いようです。ここ、『天真』さんも同様です。戦時のタバコ専売制の施行により自由なタバコ作りが出来なくなった為、醸造業の醤油造りに転身。その後に、隣が池田税務署だった縁で酒税納入に貢献するべく(笑)、みりんをはじめ焼酎などの酒類も造るようになったということ。そのどれもがきっかけは「水」。やはり吉野川の伏流水と盆地特有の寒暖の差が、醸造業には好適だったということでしょう。
 
 『天真』の4代目・真鍋社長は現在55歳。池田で生まれ池田で育って恐らく池田に骨を埋めるでしょうとのこと。よって当然の如く信条は「池田のために」。
 1983年に池田高校が甲子園で連覇をした時の原動力が、元巨人の水野投手。その頃の彼のあだ名は「金太郎」。水野投手の絶頂期に、当時の背番号・31に合わせて度数31度で造ったのが「阿波の金太郎」です。これは水野投手が引退した今でも、『天真』さんの主力の商品として大事に売られています。そして、これからも地元の商品を開発し大切に育てていきたいという、まさに地に足のついたお考えの真鍋社長です。
 



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「池田湖畔にたたずむ池田高校」
池田湖畔にたたずむ池田高校

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「蔵正面」
蔵正面

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「地元の名士の真鍋社長」
地元の名士の真鍋社長
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サラダの町 『池田』  (後日談)
2007.12.18

 14番札所『中和酒造』さんの一言欄の「池田町のカタカナ住所表示」の後日談です。
 取材の際に16番札所『天真』の真鍋社長と同じく17番札所『真野武酒造』の真野女将さんにも、池田の町のカタカナ表記について聞いてみました。真鍋社長の家は何代にも亘って池田に続く家、もちろんご本人も生まれも育ちも池田。一方、真野さんは坂出から嫁入りに来るも今は地元商工会の女性部長。お二人共、地元への愛着と見識はそんじょそこらとは段違い。役場でも分からなかった質問に「恐らく・・・」と別々に答えて頂きましたが、何と!お二人の答えが全く一致。ということは、真実はここにある。

昔々
明治初期の日本ではカタカナは非常に先進的な表記方法でした。学校の国語教科書も「ハト、マメ、」で始まりました。これを見た池田町の人は「これからの日本は都会的センスではカナ表記になる。」「カッコいいので全国に先駆けて取り入れよう。」と、古来からの由緒ある地名を全て今風(当時)の呼び方でしかもカタカナ表記の地名に変えてしまったそうです。
結果、トンデモナイ見込み違い。あとに続く者なし(笑)。・・・で、その歴史は封印されてしまいましたとさ。

・・・ということらしいですが、これからしても池田町民は今も昔も「新し物好きで、しかもイベント好き」ということですねぇ。このぉ、お調子者〜。とんだ謎に首を突っ込んじまったぜぃ。
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