197(いくな)国道は風の道
2007.12.30
山以外に何もない津野町に、最近、世界でも最新鋭の設備が入った。それが20基の風力発電施設。これは国内最大級である。津野町の背骨を走る四国山地の山々の稜線に沿って、羽の直径61m高さ68m(ウルトラマンより大きい)の超大型の風車が、1号機から20号機まで順々に連なって立っている。町内のあらゆる場所から見えるその姿は壮観。
この風車は、四国内では他に、愛媛県の佐田岬瀬戸町に11基が立ち、更に伊方町に12基、三崎町に20基の建設予定がある。また西予市にも建設プロジェクトの話があるという。
そしてこれら「風の町」を結んでいるのが、高知県須崎市から佐田岬の三崎町までを走る国道197号線、いわゆる通称(いくな)国道である。昔は通行が厳しい道路で(いくな)と呼ばれたが、これからは「風の道」として名を馳せるかもしれない。
クリーンエネルギーの代名詞のような風力発電ではあるが、一方で、国内有数の風光明媚な森林や海岸の眺望の中に聳え立つその姿については賛否両論である。その答えが出るのは、50年後か100年後になるのであろう。
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「はるかかなたの山の上を風車が連なる」
「はるかかなたの山の上を風車が連なる」
「津野町の発電風車」
「津野町の発電風車」
「佐田岬の発電風車」
「佐田岬の発電風車」
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