思いついたらおうちの近くから。さあ出かけよう。四国の酒蔵88箇所巡礼の旅


大きい画面で見る










第八十三番酒蔵札所 「勇心酒造」
住所: 香川県綾歌郡綾川町小野2088-1
TEL: 087-876-4111
営業時間: 月曜〜金曜9時〜17時受付。土・日・祝日休。店頭にスタンプ台を設置。*お酒の提供はいたしません。

[投げ入れ]

 『勇心酒造』は1854年に宇多津で創業、当初は問屋を営んでいたのだが、宇多津地区に酒造業がなかったので新規産業として取り組んだという。その後、埋め立て等の開発で水質が劣化し、5代目である現・徳山社長の代に現在の滝ノ宮地区に引っ越した。この滝ノ宮地区は綾川の伏流水に恵まれ、そのせいか「うどん屋」のメッカでもある。

 徳山社長は、酒蔵を継ぐ為に東北大学農学部から東大の大学院へと進学した。そこで「農学」ではなく「生物学」として根本的なものの考え方を学び、「酒」ではなく「微生物学」を標榜することになる。卒業して蔵に帰ってからも、酒造業に携わる者として学問を追究し続け、「日本の米」と「清酒の文化」と「微生物学」とを結びつけた「日本型バイオ」に辿り着く。そして、そこから創出した技術を以って様々な商品を手掛けた結果、本業の酒造りだけでなく、化粧品や健康食品のメーカーとして有名になってしまった。この成功で、現在、従来の「清酒」の売り上げの総額は以前と変わらないものの、相対的に全体の1パーセント以下になってしまった。しかし、これからも本業として酒造りは大切に続けていくつもりだ。

 徳山社長は、たまの休みには奥様とドライブや買い物にでかける愛妻家でもある。西条市の出身の奥様とは見合いで結婚した。紹介されて一時間半で結婚を決めたという。はやっ!
 当時の宇多津には『投げ入れ』なる昔からの風習が残っていた。これは、見合いで男性側がオーケーを出すと女性側は拒否をしてはならない・・・という恐ろしいばかりの男尊女卑の習わしである。よって徳山社長も、73歳になる今になっても奥様の「本心」はこわくて聞いていないとのことである。(笑)
 奥様との間には3人の男の御子様をもうけられた。長男さんと三男さんは家業を継いで奮闘中。更に現在は、三男さんの「花嫁募集中」とのことなので、玉の輿に乗りたい人は手を挙げてみては。
 ただ、ご両親の中には未だに『投げ入れ』への想いが残っているので、一旦、手を挙げたら最後、もうあとから何を見ても途中で断ることは出来ないことを覚悟して。(笑)



クリックすると拡大します
「国道からよく見える蔵全景」
国道からよく見える蔵全景

クリックすると拡大します
「学究一途の徳山社長」
学究一途の徳山社長

クリックすると拡大します
「研究開発中の三男徳山敬明さん。ただいま酒蔵の嫁の募集中。」
研究開発中の三男徳山敬明さん。ただいま酒蔵の嫁の募集中。

クリックすると拡大します
「蔵内」
蔵内
酒蔵さんから
宇多津特産 古代米の炭酸酒、仏へ輸出
2011.08.17

 香川県宇多津町産の古代米を使った炭酸アルコール飲料「リセノワールスパークリング」がフランスへ輸出されることが決まり、16日、同町のうたづ海ホタルで梱包(こんぽう)後、出荷された。町特産品の海外輸出は初。谷川町長は「これを機に商品と宇多津の名が海外で広く知られるようになればうれしい」と期待を寄せた。

 リセノワールスパークリングは、宇多津古代米生産組合(蛭子一組合長)が原料を提供し、酒造会社の勇心酒造(綾川町、徳山孝社長)が開発。2009年に発売した「リセノワール」の発泡タイプで、フルーティーな味わいと鮮やかな赤い色に加え、古代米の成分で美容や健康に効果が高いという。

 販路開拓では、町から販売委託を受けた同町振興財団などが、海外の食品輸入卸業者との商談会でPR。英国やフランス、ドイツのバイヤーから注目され、今回、フランス・パリで日本食材の小売店を経営し、同国最大級の百貨店などに販売ルートを持つ「オトドケ 十時や」への納入が決まった。

 第1弾として24本(1本300ミリリットル入り)を輸出。同財団は「フランスは日本食ブームなので継続的な取り扱いが見込める。他の地域にも販路を開拓していきたい」としている。
2024年8月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
←2024年7月 2024年9月→



近くの穴場情報
滝ノ宮うどんアイス
2008.02.19

 滝ノ宮は、有名なうどん屋さんが集まっている地区。
10年前に道の駅に『うどん会館』なる施設を勝手に造ってしまった。(笑)

 その『うどん会館』で、ここ10年の間、ずっと話題を提供し続けてきたのが『滝ノ宮うどんアイス』。今でこそ各地区で、各々のタイプの『うどんアイス』が売られているが、そもそも最初に『うどん+アイスクリーム』という、けったいな取り合わせを発想し商品として世間に認知させたのは、ここの功績である。ただ、その過程においては幾多の犠牲が払われてきた。その原因は「発案した物は取り敢えず商品化し、お客様に売ってみる」というストレートな実践主義である。今でこそ完成型に近いが、その昔は
「アイスクリームが、まんま、いりこ出汁の味!!!」
これなんか、まだ良い方で
「アイスクリームから、いりこ(煮干し)が一匹まるまる出てきた〜!」
「アイスに小指大のうどんの乾麺が入っていたっ!(歯が折れるがなぁ)」
というような様々な試行錯誤を、次々とお客様の体で繰り返していたらしい。(笑)
 かくいう私も、うどんツアーの途上で「コワイモノ見たさ」のお客様を何度かお連れし、ハズレルことなく毎回激怒された経験を持っている。

 ようやく今は、本当に食べて美味しい「完成型」になっている。なったと思う。なったんじゃないかな。どうでしょうか? (笑)
 

クリックすると拡大します
「うどん会館」
「うどん会館」 クリックすると拡大します
「最近になって、やっといかがわしさが解消された」
「最近になって、やっといかがわしさが解消された」
2024年10月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
←2024年9月 2024年11月→



おすすめ
記事はありません
投稿
ニックネーム
メアド (表示されません)
タイトル
本文
写真は1枚、10Mまで投稿可能。管理者が認定すれば、下記に投稿されます。
記事はありません