故馬場さんの靴に涙する
2008.02.09
卯之町のインターを降りたところに『いけだうどん』なる大型ロードサイド飲食店がある。ここは恐らく南予で一番有名なうどんや。何で有名かというと、入り口を入ったところに飾ってある16文のリングシューズである。
個人的なことで恐縮ですが、今から30数年前に時の全日本プロレスの信者になり、以来ジャイアント馬場さんのことを「さん付け」でないと呼べなくなってしまった私には感涙モノでした。熱心に見入っていた私を気にとめてくれたのがオーナーの池田さん。店舗奥の自室に案内して頂き、数々の遺品と、積もるお話を拝聴致しました。私的にはこの日の経験だけで、辛い想いをして『酒蔵88箇所』を企画し取材してきた苦労が全て報われました。それにしても、いや、凄い!
なんでもその昔、まだ日本プロレスが旗揚げの頃、この地の屋外興業で、突然の雨に見舞われリングがピンチになったそうです。その際に池田さんが身を挺してリングを救ったのを馬場さんが一生の恩義に感じ、以来南予に来るレスラーや芸能人全員に「伊予に行ったら池田のおやっさんに挨拶せよ!」と、廻状を出していたらしいというお話。馬場さんのお人柄が偲ばれる逸話であります。
不謹慎ながら、オークションに出せば一体時価幾らになるのであろうか?この品々。現に全国各地から「高値で譲って欲しい」との申し出がたくさん届いているとのこと。もちろん池田さんにとっては、単なるコレクションではなく思い出の品。すべて丁重にお断りしております。あっ、ここのネタを教えてくれた税務署の皆さん、相続税の査定の際には見逃してあげてくださいっ!日本格闘技界の為にも〜。(笑)
おまけに、つい最近やっと整理が出来たということであるが、馬場さん、若かりし日のアントニオ猪木、元気だった頃のジャンボ鶴田、ハリー・レイスからブルーザ・ブロディ、ピル・ロビンソンまで、伝説のレスラー達の普段着のままの写真がまだ3000枚も眠っている。全国のファンの為にも公開が待ち望まれるものであります。
そうそう、ついでという訳ではありませんが念の為、この種の類に有り勝ちな「珍しいモノを見せるだけ」のお店ではなく、昼食に頂いた「いなかそば550円」もしっかり美味しかったことを付け加えておきます。色々な意味で、ご馳走様でした。また来ま〜す!
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「馬場さんのリングシューズ」
「馬場さんのリングシューズ」
「馬場さんの思い出を語ってくれる池田さん。右側は馬場さんのブレザー」
「馬場さんの思い出を語ってくれる池田さん。右側は馬場さんのブレザー」
「ザ・デストロイヤー、三沢タイガー、ミル・マスカラス、ドスカラスのマスク(すべて本物)が無造作に飾られている。」
「ザ・デストロイヤー、三沢タイガー、ミル・マスカラス、ドスカラスのマスク(すべて本物)が無造作に飾られている。」
「タイガー・ジェット・シンのサーベル」
「タイガー・ジェット・シンのサーベル」
「外見はふつうのドライブイン風うどんや」
「外見はふつうのドライブイン風うどんや」
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