その後の朝日山森林公園
2018.06.02
2008年の2月にこの欄を取材した際に「パッチモン的ディズニーランド」として取り上げた『朝日山森林公園』の10年後の姿を再取材してきました。
(昔の記事については右横の日付で2008年8月の記事に移動してください)
その後、三豊市が管理するようになって再整備されたのか、「ウサギが1羽いるだけの動物天国」や「ニワトリとアヒルだけの小鳥の森」も今はもうなくいかがわしさはやや薄められたものの、あの天守閣はなお悠然とそびえ立っています。確かにここは『麻口城』なる豪族の城跡ですが、城と要っても当時の城とはいわゆる砦のことで、天守閣などもともとあろうはずはなく、これはおそらく、現在の近所の有志が「お城があったらいいのにな」の勢いで建ててしまった「お城の形をした地元文化の資料館」であります。
果たしてお城の中はというと、蔵をあけてみました的な種々雑多な展示物で一杯ですが、なかなか興味深い地元の農耕生活の民俗学的資料(つまり農機具)にまじって、全国のお城マップと写真(わざわざここで見なくても・・・)とか、地元で捕れたキツネの剥製とか、どこかの家から寄贈されたと思われる昭和の時代の扇風機やラジオ、果ては地元の名士が趣味で造ったらしい「長野、新潟県の白馬岳、戸隠山、妙高山のジオラマ」等々も無造作に飾られていて、普通のお城の内で展示してあるような大名の遺品や武士の鎧や兜などはひとつもありません。
もちろん入場料を徴収しているわけでないので文句をつける義理でもなく、これらはこれらで、パラダイス的にほほえましい物でもあります。最上階からは西讃の平野部が一望に見渡せます。展望台と言うよりも物見櫓として考えるなら来ても損はないわけです。余談ですが、国土交通省が主催している『四国88景』の公募に、ここを勝手に「幻の浅口城」として推薦してみたのですが、無残にも落選してしまいました。というか、わざわざ東京から視察に見えられた偉い先生方はあきれて帰られたそうです。芸人さんならウケたと思いますが・・・。(笑)
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「なんだあれは? 麓のいたるところから見える山頂の天守閣らしき建造物。謎の秘密結社のアジト感が漂う。」
「なんだあれは? 麓のいたるところから見える山頂の天守閣らしき建造物。謎の秘密結社のアジト感が漂う。」
「キッチュ感ぷんぷん漂う『麻口城』天守閣」
「キッチュ感ぷんぷん漂う『麻口城』天守閣」
「城内には名古屋城や姫路城、熊本城の写真展示。当城とはなんの関係もない。」
「城内には名古屋城や姫路城、熊本城の写真展示。当城とはなんの関係もない。」
「北アルプスのジオラマ模型が誇らしげになんの脈絡もなく置いてある。(笑)」
「北アルプスのジオラマ模型が誇らしげになんの脈絡もなく置いてある。(笑)」
「最上階からは高瀬平野が一望にできる」
「最上階からは高瀬平野が一望にできる」
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